植物工場

はてブには書ききれなかった。

「植物工場」は本当に効率的か 一問一答で考える農業の未来”という記事に関連して思ったこと。

今でもモヤシやカイワレの栽培とかキノコの菌床栽培は半ば工場みたいなものだと思うが。

というのはともかく、植物工場で自給率を上げる、というのは難しいと思うなあ。*1

なぜって、日本国内に建設した植物工場で露地物と勝負になる価格の農作物が作れるようになったら、「それ中国に建てて輸入した方が安くね?」ってことになるだろうから。今、「本物の(工業製品の)」工場だって国外に行っちゃってるわけだし。まあ中長期的には、人件費については日中の差がほぼなくなるのかもしれないが、土地代はどうかねえ。

現在は「中国野菜は農薬が怖くて」というイメージがあるかもしれないが*2、「植物工場は閉鎖系で病原菌や害虫の侵入をほぼ完全に抑えられるから無農薬で行けるんです」という理屈が通るなら、工場が日本にあろうが中国にあろうが関係ないってことにもなるわけだし。*3

ほとんど日保ちしないものを作るとか、「超々新鮮」とか「超高級品」なんてことを売りにするなら国内でやっても商売になるかもしれないが……

*1:本気でそういう主張をしている人がどのくらいいるのか分からないが。

*2:これも将来どうなってるか分からんよなあ。

*3:ポストハーベスト農薬の問題はあるが。