平田弘史『薩摩義士伝』(SPコミックス)リイド社

いま平田弘史『薩摩義士伝』を読んでいる。薩摩藩による宝暦治水を題材にした時代劇画で、現在3巻まで読了。
平田弘史らしい筆致で、士魂を捨てねば成し遂げられぬやに見える難事業に対して、(文字通りの意味で)傷つき傷つけ合いながら立ち向かう、士魂の塊のごとき薩摩藩士の姿が描かれている。それにしても、まだ治水工事が本格的に始まっていないのに薩摩藩士死にすぎだろ。
宝暦治水については、他にみなもと太郎が漫画化している(『風雲児たち』ワイド版に収録)。

渋谷に実在した恐怖のまんが書店

タイトルは釣りです。

はてなブックマーク > 漫画の中しか存在しない日常風景:VIPPERな俺で下記のコメントをしました。

ネタ 昔、渋谷に「立ち読みにキレている漫画専門店」があったよな。/小さな家族経営の本屋だと煩いとこがないではない。店主のオバちゃんと立ち読みしてるオッサンとの喧嘩が始まったことがある。

同じブックマークページで id:nanakoso さんが

2ch, ネタ 神田の高岡のことか>立ち読みにキレている漫画専門店

とコメントしていらっしゃいますが、神保町の高岡書店ではありません*1。その漫画専門店は渋谷の、たしか小さなビルの2Fか3Fにありました。なにぶん昔のことなので書店名を忘れていましたが、ググったらすぐ分かりました。「まんが書店」といいます。冗談みたいな店名ですが本当にそういう名称だったようです。

江口寿司の「ファイティングマン」(『江口寿史の爆発ディナーショー』所収、モヒカンの客が立ち読みを阻止しようとする店員とバトルを繰り広げる話)のモデルではないか、とも言われた店です。

やたら店内に張り紙があって、立ち読みするなとか平積みの下から本を取るなとか書いてあったと記憶しています。なんだか偏執的で怖かったですね。立ち読みしたら(パラパラめくる程度でも)絶対にその本を買わされるという話もあったようです。店員も無愛想でした。

「まんが書店」があった頃は渋谷をうろうろしていたので何回か行ったことがありますが*2、あまりの緊迫感に耐えきれず*3、いつしか足が遠のきました。今は潰れてもう存在しないようです。

*1:たしかに高岡書店もうるさいですよね。口やかましいだけじゃなく声もでかい。

*2:当時は漫画専門店は都内でも少なく、渋谷ではたしかそこしかなかったんじゃないかな。

*3:高岡書店もうるさいですが、あそこに比べればどうということはありませんでしたね。いや最近は全く行っていないので、現在はどうだか分かりませんが。

リン資源リサイクル推進協議会が設立されていた

今年、2008年11月26日に「リン資源リサイクル推進協議会」というものが設立されていたようだ。リンク先に設立趣意書などがある。

発起人は研究者と関連業界団体の方々。個人でも加入できるようだが、研究者以外で加入しようという人はいないだろうな。

いずれ現状や将来予測に関する報告書と提言などが出てくるのだろう。

国立大学附属病院への交付金減額と厚労省とは関係ないのでは?

buyobuyo さんが「妊婦受け入れ拒否問題、厚労相が全国調査を指示 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)」という記事を受けて

君らの施策のせいで医師不足になってるんじゃんか。何を白々しい。

白々しい - 捨身成仁日記

と書かれている。そこで buyobuyo さんは

同会議では、赤字の理由は国からの運営費交付金が削減されたためとしている。国立大学病院独立行政法人化した2004年度に584億円あった交付金が07年度は367億円になっているという。

国立大学病院の半数以上が赤字経営

というJCASTニュースの記事を引用していらっしゃるのだが、国立大学附属病院への運営費交付金の算定を管轄しているのは、厚労省ではなく文部科学省ではないだろうか。国立大学附属病院は、今もそれぞれが各国立大学法人の付属機関であるはず。

たしかに附属病院への交付金は大学本体とは別枠で算定される(附属病院運営費交付金)ようだが(たとえば国立大学法人会計基準等検討会議(第2回)の配付資料*1、やはり管轄は文科省のようだ。

いや、私も関連法規をきちんと見ているわけではないので偉そうなことは言えないのだが、国立大学附属病院長会議の、運営費交付金に関する要望書(2008.08.26)の宛先も文科省と「大学病院を考える議員連盟」になっているようだし、やはり厚労省は附属病院への交付金の減額とは関係がないように思われる*2

別段、厚労省を擁護するつもりはないし、医療へ回る資金が減っている責任が厚労省にもあるのは間違いないだろうが、buyobuyo さんの例示はあまり適切ではないように思う*3

2008-10-29追記

ブクマコメントにて。

2008年10月29日 kyo_ju 大学, 医療, 行政 buyobuyoさんは政府を一体とみなして批判しているのでは。

ああ、たしかに……そう考えれば buyobuyo さんの例示も別段おかしくはありませんね。医療への公的支出の減額も「小さな政府」路線の一環なのでしょうし、政府全体を批判する方が適切かもしれません(もっとも、その淵源は国民の大多数の希望なのだろう、というところが悩ましいのですが)。
それにしても、私はつい「それはどこが所掌しているのか」などと考えてしまいますが、そういうのは一種の縦割り的発想なのかも……

*1:ただし、純粋に教育・研究に用いられる分についてはまた別のようでもあり(大学本体と一括して算定?)、複雑でよく分からない。

*2:実は裏で厚労省が画策……ということは流石にないと思う。

*3:もしかすると、国立病院機構と混同されているのではないだろうか。

OmniOutliner のショートカットが鬱陶しい

まあ単なる愚痴なんだが。

OmniOutliner をインストールすると(正確にはインストール後、最初に OmniOutliner を起動したときに)、「サービス」メニューに「デフォルトクリッピング に追加」というメニュー項目が追加される。

それはいいのだが、このメニュー項目のキーボードショートカットが「コマンドキー + >」なんである。

見事に Emacs でよく使うショートカットと被っている*1。仕方がないので、~/Library/Services/OmniOutliner Professional.service/Contents/Info.plist を編集してショートカットを削除している。

これを OmniOutliner の新バージョン(マイナーバージョンアップを含む)をインストールする毎にやらなければいけないので大変に鬱陶しい。大抵は「後で修正しようと思ってそのまま忘れてしまい、Emacs でものを書いていて『アッ』と言う」羽目になる(さっき上のエントリを書いていて「アッ」と言った)。

俺も学習しない男ではあるが、OmniGroup もなんでこんなメニューを……

*1:俺は CarbonEmacs で、コマンドキーをメタキーとして設定している